KTM390CUPの第4戦・筑波ラウンドの時に、あるフロントフォークを借りてテストさせてもらいました。
内部をモディファイし、減衰の効き方を強くしたものといえば良いでしょうか。特によくわかるのは伸び側減衰。縮んだフォークが伸びるときの動きが落ち着いたものになっていました。
ノーマルのフォークは標準的なものなので、ストリートで乗る分にはあまり大きな不満は感じられません。車両価格を考えると、まぁこんなものかなという感じです。
強いて言えば初期の動きが少し渋いという印象があったので、フォークスプリングをKTM神戸さんのシングルレートに交換し、オイルシールをフリクションが少ないSKF製に交換しました。
同時にノーマルリヤショックのスプリングもKTM神戸さんのシングルレートに変更。この前後サスペンションの仕様で街乗りはもちろん、サーキットのスポーツ走行でもイイ感じで走れるようになりました。
特にフォークスプリング交換の効果は高く、ギャップの吸収能力はもちろん前後方向への動きが自然になり、フロントの接地感がハッキリと感じられるようになりました。そのためコーナーへのアプローチ時の怖さが大幅に減ったのです。
この状態でサスペンションに詳しい人に乗ってもらったところ「かなりバランス良く、走ってて楽しい」と言われました。
その後、サーキットでのタイムアップとストリートでの乗り心地の向上を狙ってリヤショックを調整幅が広いオーリンズ・フルアジャスタブルタイプに交換。
これでリヤの動きがさらに良くなり、サーキットでのペースも上がりました。すると、今まであまり大きな問題が感じられなかったフロントサスの動きが気になりはじめました。
フロントブレーキを残しつつコーナーを回り込み、立ち上がりでブレーキを離すと「ピョコン」と急激に戻る(伸びる)のが露骨に感じられるようになってしまいました<怖く感じるほど(^^;
「やっぱりサスペンションは前後のバランスなんだなぁ〜」と実感した次第。
※この時点でフォークオイルの粘度を硬いものに変えてみたのですが、期待したほどの変化はありませんでした。どうもノーマルフォークの作りが特殊で差が出にくいみたいです。
そこでKTM川崎中央さんがノーマルをベースに内部をモディファイしたフォークをテストさせてもらうと、その差にビックリ。
まったく不安なく走れるじゃないですか。
…はい、結局オーダーしちゃいましたよ、モディファイを(笑)
窓口はKTM川崎中央さん。加工はレース専門の業者さんで行うそうです。納期は1週間くらいだったかな??
費用は左右で9万円くらい。フォークシールやスプリングなど、仕様によって変わってくるようです<詳細は問い合わせてみてください。
確かにいい値段ですが、一度その動きを体験しちゃうとオーダーせざるを得ませんでした<それくらいいい感じだったんです。
はっ!もしかしてオレってハメられてる!? <遅っww
もちろん、このモディファイはKTM390CUPのレギュレーションには違反していません。
理想を言えば、グレードが数段上がるカートリッジインナーキットを入れたかったんですが、そっちはレギュレーションで禁止されているのです(涙)
実は先日取材でYZF-R25のOHLINS製インナーキット装着車に試乗したんですが、メチャクチャ良かった(街中でもノーマルベースとは思えないくらいグレードアップしていた!)。
これを390DUKEにも装着したら相当良くなるだろうなぁと思ったのです。レギュレーションがなければ確実に調整機能があるコッチを選んでましたね。。。
ÖHLINS FKS Series カートリッジキット
↑これは間違いなく良いです。プリロードから減衰まで調節できるようになるなど、フォークのグレードが大幅に上がります。
CBR250R/Ninja250 /YZF-R25/MT-07乗りは注目のパーツだと言えるでしょう。
OHLINSからスモールDUKE&RC用はリリースされていませんが、Gセンスさんなどではオーダーできるみたいです。
レースには関係ないけど、サスペンションのグレードを高めたい!など、興味のある人は問い合わせてみてください。