リヤサス交換【5】サーキットインプレ(長文)

またもや間が空いてしまいました! スイマセン。。。
さて、いよいよ本命のサーキット走行です。
ここでタイムが縮まなければ大金を積んだ意味がありませんw
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決戦の場、筑波サーキットで練習走行をします。
すでにストリートでのよさを体感できていたので不安は少なかったのですが、一番気になっていたのは第2ヘアピンでのアンダーカウルの接地具合です。

第2ヘアピンは右コーナー。
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コースの一番奥にあります。この写真で見ると、軽く左に曲がってから右に消えていきますよね。そこが第2ヘアピンです。
かなりカントがついていて、すり鉢状のイメージ。速度が乗るのでバンクさせやすい(してしまう)コーナーです。(残念ながら走行写真はありません)
で、調子に乗って寝かしていたらアンダーカウルが接地してタイヤが浮きスリップダウンしたと(笑)

そこで車高調整機能が欲しかったんです。
車高調2
ピンクの矢印の先の青いナットを緩めて、その下のエンドアイ部分を回すことでサスペンションの自由長が伸び、車高が変わります(1回転で1mmアップ)。つまり車高を変える時には黄色の矢印のボルトを外す必要があるわけです。
ボルトを外すとスイングアームがフリーになり自立しません。そこでステップバーをクルマの整備などで使うウマリジットラックとかジャッキスタンドなどとも呼ばれています)に載せると一人でも作業することができます。

こんなのです↓

ワタシはサーキットへの持ち運びを考えて折りたたみタイプ(3,000円前後)を購入しました。

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こんな感じで使います。
Gセンスではステップバーに差し込むタイプを使ってました。こちらのほうが作業しやすいのですが、専用品なので価格はややお高いです。
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ただしどちらも固定式のステップじゃないとできません。
固定ステップじゃない場合はフレームスタンド(下写真)でリヤを吊り下げたり、誰かに手伝ってもらうなどの方法がありますが

レースをやっている人に聞いた裏ワザとして「リヤフェンダーとリヤタイヤの間にパンタブラフジャッキを噛ませて支える」という方法があるのですが、不安定かつキズがつきやすいのであまりオススメしないとのこと。まぁ非常用として覚えていてもよいかもですね。

しかし車高調整について気になる点が一つありました。
購入したオーリンズの調整範囲は+9mm、−3mmと記載してあります。はたしてこれでどれだけ変化するのでしょうか。
ぶっちゃけて言うと「数ミリ変えた程度でワタシに違いがわかるの?」ってことです。定規で見ても短いし(笑)
普段からガンバって変化を感じ取ろうと意識しているけど、そこまで繊細なセンサーが自分にあるのかなぁ…という不安です。
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試しに乗れる人に9mmで違いが出るの?と聞いたら「いきなり9mmも上げたら動きが大きく変わりすぎて、バイクがどっかに行っちゃうよ」と言われました。…そうなんだ。。。
レースやっている人には笑われちゃいそうな質問ですが、ストリートの人なのでよく知らないんです(←言い訳になってないww

そこでまずは減衰をGセンスで設定してもらったサーキット走行時の基本セッティングにして練習走行開始。
これがなかなかイイ感じ! コーナー進入〜脱出までの安定感が違います。無理せず順調にラップタイムを詰めていき、ほどなく今年のベストが出て、過去のベストにも近付きました。

この時点でノーマルと同じ長さ(車高)のままですが、アンダーカウルは明らかに擦りにくくなりました。ダンパーが良くなり、しっかりと車体を支えてくれるのでコーナーリング中の車体姿勢が安定したからではないかと考えています。(擦って転ぶのが怖いから一気にバンクさせていないのも理由かw)

走行終了後にチェックするとロッドに取り付けてもらったストロークセンサーバンプラバーに接触していました。しかし突き上げ感やロックした感じはなかったので、ストロークをほぼ使いきっている状態のようです。

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ストロークセンサーはこの白いリング。
バンプラバーは右の黒いゴムです(^^)

いよいよ車高を上げてみます。
リフトアップしてボルトを抜き、エンドアイを1回転。これで車高が1mm上がります。…話では一気に上げると大きく変化するそうなので、試しにこれで走ってみることに。

そして走りだした瞬間「!!えっ!違うぢゃん!」
想像以上に着座位置が高くなった感覚を受けたのです。個人差はあるかと思いますが、ワタシはかなり驚くレベルでした。
コースを走っても明らかに後ろが上がった感じで、フロント荷重が強まり旋回性も変化。
それより何より “オレでも違いがわかるんだ” ってコトにちょっと感動。…ええと、プラシーポ効果じゃないと思うんだけど(笑)

それをGセンス代表の舟橋さんに伝えると「前より良いと感じたら方向性は間違ってないということ。もっと上げてみてください。ある程度上げて変な感覚になったらそれが限界。そこから良かった位置に戻せばいいんです」とのこと。
なるほど、勉強になるなぁ。

ストロークセンサーのことを話すと少しプリロードをかけてみてとのアドバイス。

そこで車高を2mm上げて(標準+3mm)、プリロードもかけてみました。するとさらに動きがクイックに。しかしマイナス面も発生。1コーナーでブレーキをリリースした瞬間、フロントフォークがピョコンと伸びる不安定な挙動が以前より強く伝わってきたのです。フォークはいじっていないからリヤが良くなったシワ寄せかも。そこで車高を1mm下げる(標準+2mm)と少し落ち着きました。これで昨年のベストラップより少しいいタイムで周回できるようになったので現時点ではこれで良しとしました。

その後、レース直前にフォークの伸びによる車体のブレを少しでも抑えるため、Gセンスフォークオイルを少し硬いものに変えてもらいました(量はそのまま)。

そうして臨んだレースの結果は前に更新したとおり。
昨年よりも大幅にタイムアップできたのは、みなさんのアドバイスに基づいた練習の成果だと思っています。もちろんオーリンズサスペンションの効果も大きいです!
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懸念していた2ヘアでのアンダーカウル接地はほぼありませんでした。それは乗り方を変えた(あまりバンクさせずにペースを落としすぎないことを意識)ことも影響しているようですが、リヤの動きが不安定だったらその乗り方をできなかったでしょう。

なんにせよ、オーリンズの導入結果につながってホントによかったですヽ(^o^)丿

リヤショックのセッティングは乗り方コース周回ペースフォークのセットアップ季節などによっても変わるようです。
でも調整したときの違いが感じ取れたので、何だか楽しくなってきましたよっ!

この歳になって新しい経験ができるなんてイイですよね〜(^o^)
そしてホントにバイクは奥が深いです(^^)

※サスペンションのセッティングは、車体の仕様乗り方、ライダーの感覚によって大きく変わります。今回の私の感想はあくまでも自分のマシンに私が乗った場合についてです。
知り合いの中には車高をもっと上げてうまくセットアップしている人もいます。
オーリンズのスプリングも付属のモノの方がバランスがいいと言う人もいました。
私は乗るシチュエーション(街乗り、サーキットほか)も乗り方も一定ではなので、サスペンションについては今も手探りな感じでやっているのが現状です。でも比較的手軽に色々といじれるオーリンズはイイですね! 悩んだら戻すのも簡単だし(^o^)

「サスセッティングに正解はない」とも言われているので、みなさんも色々と試してみてください!

「リヤサス交換【5】サーキットインプレ(長文)」への2件のフィードバック

  1. こんにちわ~
    サスの勉強になります、聞きたいのですが、、
    リアサス、オーリンズで青いナットなのですが、
    バックステップある場合はウマがあれば、車高の調節ってできるものなのでしょうか?
    よろしくお願いします!

  2. ☆もりさま
    今さらの返信で申し訳ありません(汗)
    すでに返事が要らなくなっているかも知れませんが、念のため返信しますと青いナット部分で車高を変更します。
    ステップバーが固定式ならそこにウマを噛ませてリヤタイヤを浮かせます。(作業中に車体がズレないよう注意です!)
    リヤショックの下ボルトを外して、スイングアームを降ろしてエンドアイをフリーにします。
    エンドアイのボルトを緩めて車高調整してからスイングアームとボルトで結合して元通りにします。
    正規のトルクで締めるときは、車体が倒れないようにウマを外しても良いかと思います。
    私はこの方法で車高調整しています。
    参考になれば幸いです!

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