スリッパークラッチ<取付編>

前置きが長くなってしまいました。
さっそく取り付け編へいきましょう!
スリッパー_01
これらのパーツを取り付けます。

まずはクラッチカバーを外します。
スリッパー_04
ここのボルトは長さが違う場合があります。取り付け時のために場所がわかるようにしておきましょう。

カバーを外すとクラッチASSYが顔を出します。
スリッパー_05
カバーが外しにくい時は、周囲をプラスチックハンマーで軽く叩くといいようです。

クラッチスプリングを止めているボルトを外します。
スリッパー_07
スタンダード・クラッチスプリング5本です。

クラッチ板フリクションプレートスプリングなどを取り出します。
スリッパー_10

スリッパー_11
ここで使用限度を計ったのがこちらのエントリーです。
2万7千kmではまだ十分に使用限度内でした。

次にクラッチバスケットを外しますが、注意があります。
スリッパー_12_0
このセンターナット逆ネジなのです。
矢印の方向で緩みます。
スリッパー_12_2
しかも、かなり固く止まっているそうで、外すのはけっこう大変だとのこと。

クラッチバスケットを外すとこんな感じです。
スリッパー_13_0

スリッパー(左)とスタンダード(右)のクラッチバスケットを比較。やはり細部が違うので流用はできませんねぇ。
スリッパー_13_1
スリッパークラッチ用のバスケットを取り付け、センターナット(逆ネジ)を締め付けます。

そしてクラッチ板フリクションプレートスプリングなどを順番に挿入。順番はパーツリストを確認しながらやっていました。
スリッパー_15
※これは取材の撮影用にパーツをそのまま組み付けていますが、実際はエンジンオイルをベタベタに塗布しながら組み付けていきます。

カバーを取り付けてボルト規定トルクで取り付ければ完了。
スリッパー_17

スリッパー_18
ご覧のとおり、クラッチスプリング3本になっています。
スプリングの太さやレートは異なるのですが、それでもクラッチ操作が軽くなる理由がわかります。

※実はこの作業をやってもらったとき、クラッチスプリングを固定している3本のボルトが違うものが届きました。本来、全ネジでなければならないはずなのですが、届いたものは途中までしかネジが切られていないボルトだったのです。KTM川崎中央では他社製のボルトを、さらに加工して取り付けてくれました。現在は大丈夫なモノが届くと思いますが、こういったトラブルがあるため、プロに作業を依頼したほうが確実かと思います。

この後、クラッチカバーを取り付けて終了となりますが、古いガスケットはすべて確実に除去し、オイルストーンで面出ししてからじゃないとオイルにじみなどのトラブルが発生することがあります。

クラッチを握ると軽くなっていることを実感。と同時に、何回か1回にスリッパークラッチの特性である「クキ、クキッ」っとした手応えが伝わってきて思わずニヤリ。
ちゃんと入ってますねぇ(^^)
試しに2速一度にシフトダウンしても…安定しています\(^o^)/

街中で一番恩恵を感じるのはクラッチ操作が軽くなったこと。これでロングツーリング時の疲労も減りますね(^^)
でもやっぱり急減速時のシフトダウンでの恩恵を実感したい!というわけで早くサーキットへ走りに行きたくなってしまいました。寒くなってきたけど、どこかでうまくタイミングを見つけて行ってきたいと思います(^o^)

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