RISE製スモールデューク&RC専用オイル・インプレッション

誌面でも何度か紹介しましたが、スモールデューク&RC専用エンジンオイルリリースされています。製造RISE販売窓口KTM川崎中央になっています。

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・125/200用(5w-40) 

・250/390用(10w-50)
容量:1.8ℓ
価格:6,912円

開発時に何度かRISEの代表・吉岡さんにテストさせていただき、非常にいい印象を持ちました。それ以来、街乗りからサーキット走行まで私はこのオイルを使っています(^^)
そこで再度、インプレッションを掲載したいと思います!

実は容量が1.8ℓというのもポイント。エンジンオイル交換時に極力無駄がでない量であるのと同時に、良い成分を使いつつ価格アップを最小限に留めているのです。

【交換直後】
オイルと同時にフィルター類も新品にしエンジンスタート。するとオイルが全体に行き渡ると同時にメカニカルノイズが急速に小さくなりました。古くくたびれたオイルから新しいオイルに交換すると程度の差こそあれノイズは小さくなる傾向にあります。しかし、この時は変化がハッキリと感じられたので驚きました。極端に言うと“エンジン内にオイルが行き渡ったこと”が分かるレベルだったのです。(ちなみにそれまで使っていたオイルは純正指定。走行4,000km弱での交換)

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アイドリングから軽くアクセルを開けると、今までよりも吹け上がりが軽くスムーズに。シール性が高まっているのか、アイドリングの鼓動がやや強く伝わってくるのです。
「コレは良さそうだぞ」。走る前から期待が高まりました。

【実走編】
クラッチを握りシフトペダルに軽く力を加えると「カチッ」と小気味よくギヤが入ります。私の390DUKEはステップシフトロッド、ピロボールなどを交換しているのでシフトストロークがノーマルよりずっと短いのですが、軽く、しかも確実にギヤが入る感触がダイレクトに伝わってきます。

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クラッチをつないで走りだすと、低回転からトルクがしっかりと発生しているのが感じられました。何より発進の時にエンストしにくくなったのがイイ。スモールデューク&RCシリーズのエンジンは単気筒ながら高回転型なので、極低速域でのトルクが少し薄く意外と粘りません(平たく言うとエンストしやすいw)。
しかしオイルがそれをカバーしてくれている印象なのです。

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そのままアクセルを開けていくとストレスなく高回転域まで回り切ります。高回転域でのシフトチェンジも短いストロークで「カチッ」と決まり気持ちがいい。これはオイルがきちんと働いている証拠。さらにステップ、シフトロッド交換の相乗効果によって気持ちよさが増しています(^^)
市街地での走行はモチロン、峠や高速道路など、さまざまな場所を走りましたが不具合はまったく感じられません

それどころか、より長時間負荷をかけるレースにおいても、スタートからゴールまでシフトフィーリングは変わらないノイズも大きくなりません。性能が安定している時間が長いのです。

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ゴール直後もニュートラル出しが一発で決まるほど。
このオイルならエンジンへのダメージも最小限に抑えられているのではないかと感じました。
RISE製オイルの信頼性と耐久性の高さは「もて耐」などのハードな耐久レースで好成績を収めていることからもわかりますが、その理由が体感できた気がしました。

【総括】
RISE製オイルを初めて入れたときの変化は「感動」に近いものがありました。以前使っていたオイルが劣化していたという理由があったものの、エンジンをかけた瞬間にノイズの減少や潤滑性・密閉性の高まりをストレートに感じさせてくれたのです。

そして、それは走りのフィーリングも大きく変えてくれました。ライダーの意思に対してエンジンがすぐに反応し、思い通りのトルクが得られることがこんなに心地良いとは。走るのが数段楽しくなり、390DUKEの活躍シーンが増えました。
まさに液体を使ったファインチューンですね(^^)

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もちろん、私は世の中に星の数ほどあるオイルのすべてを試したわけじゃありません。ですから、ほかにもスモールデューク&RCシリーズに相性のいいオイルはあるかと思います。
また「メーカーが長期間テストしている純正オイルがベストだ」という考えも否定する気はありません。ランニングコストが低く抑えられるなどメリットもありますからね。

あくまでも個人的な見解ですが、スモールデューク&RCのエンジンの精度はそんなに厳密に詰められていないのではないかと考えています。マーケティング上、さまざまな国の事情にマッチするよう設計に多少のユルさを持たせて、タフに使えるよう仕上げてあると想像しているのです(ウラは取れていませんが)。スモールデュークが販売されているのは日本のように常に優れたオイルを入手できる国ばかりではないはずですから。

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by Thailand

それだけに良質なオイルを入れると変化が感じ取れやすく、性能もグッと高まるのではないかと考えています。みなさんも機会があればオイルの違いによるフィーリングの差を確認してみてはいかがでしょうか。
色々と試して変化を味わうのもバイク趣味の一つではないかと思うのです(^^)

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