先日、昔からのバイク仲間と話しているときに「実際のところKTMってどうなの?」と正面攻撃を受けましたww
彼いわく「品質に不安がある。外車全般に言えることだけど、個体差が大きそうだし。バイクにあまり詳しくない初心者が買っても平気なの??」
どうもそういう人に相談されたらしいw
「ネットを見るとプラスもマイナスもある。何とも言えないんだよね。だから乗ってる人に直接聞いてみたくて」と。
『僕はKTMファンだから多少フィルターがかかっているかもしれないけど』と前置きしてから『極端に不安に思うことはないんじゃないかな』と伝えました。
確かにKTMのバイクは国産車と違います。細かいことを言うと、本国オーストリア生産車とインド生産車の仕上がりも違う。理由は車両コンセプトの差や、モノを作る国民の考え方や技術レベルの違い、そもそもバイクに求めるモノが異なるなど色々と考えられますが、突き詰めていくとバイクに対する意識の違い、つまり「バイク文化の差」に行き着くのかもしれません。
ハーレーやドゥカティ、BMWそれぞれに独自の世界観があるのと同じではないかと。
そして、それらの良し悪しを一人の人間の意見や感想だけで決めることはできません。なにせ人によって受け取り方はさまざまですから。(許容範囲には個人差がありますからねぇ。。。)
…ちょっと話がそれちゃった(笑)
冒頭の質問に対する僕の答えは「日本車とまったく同じに考えないほうがいい。でも決して粗悪なわけじゃないし、特殊な扱い方を要求されることもない。扱い方を理解すれば、初心者や外車が初めての人でも大丈夫なはず」となります。
一般論として量産品は初期ロットより後期モデルのほうが完成度や安心度が高い。デビューから年月がたち、熟成が進んだスモールDUKEシリーズも例外ではありません。(一応、毎年チェックしてるんでww)
…ぶっちゃけ細部の造り込みに関しては変わってないトコロもあるけどww
KTMには「外車だからこんなもん」という意識はまったくありません。自分たちが生産しているバイクに誇りを持っています(まぁ、それはどのメーカーも同じだろうけどw)。
そしてKTMジャパンも同じ考えを持っていることが感じられます。スタッフの皆さんと話をしていると、彼らからそれが伝わってくるのです。そして彼らは単なる輸入・販売業務にとどまらず「いかにユーザーがKTMで楽しめるか」という点を重視しているってことは、各地で開催している試乗会や各種イベントからも感じられます(販売店が少ないから、自ら動いてユーザーのそばへ行くとも言ってましたw)。
その意識は車両の保証制度からも伝わってきます。
KTM正規ディーラーで新車購入した場合、2年間(走行距離無制限!)の製品保証が付いてきます。これは通常の使用方法で不具合が発生した場合に適応されるもの。
どの程度まで保証されるかというと、万一エンジンに重大な問題が発生した場合は完全にバラしてでも直すそうです。
もちろん無償で。
過去にはガスケット不良でエンジンオイルが漏れていたのをクランクケースを割って直した、なんて話を聞いたことがあります。
さすがに最近のロットでは大きな問題は聞きませんが、バイクは大量生産品です。数多い部品のどこかに不具合が発生しても不思議ではありません(それは日本製品にもある話ですね)。
それだけに2年という長期に渡って製品保証をしてくれるのは嬉しいこと。初心者や外車が初めてという人にも勧められる理由の一つでもあるのです。クオリティを心配する人にとっても安心材料じゃないでしょうか。
ちなみに私の390DUKEで発生した不具合は
・ドライブスプロケットシャフトの付け根からオイルにじみ
→ガスケット交換
・ウインカーの中に水滴が発生
→ウインカー交換
・燃料ポンプの不安定な動き
→リレー交換
といった感じ。
もちろん保証期間内だったので、すべて部品代、工賃かからずに直してもらえました。だからKTMを買った場合、少しでもおかしいと感じたらすぐKTM正規ディーラーに持っていくのが吉、なのです。
ちなみに最初の2つはKTM川崎中央で定期点検時に見つけてもらったもの。言われなきゃ気付きませんでしたww
僕はこんな仕事をしているもんだから、多くのバイク関係者やライダーと話をする機会があります。幸運なことにKTMの本国スタッフとコミュニケーションをとったことも(英語は話せないけどw)。「自分は昔、ヤマハでレースをしていた。素晴しいバイクだった」など、彼らは日本のバイクをとても褒めていました。その上で自分たちが生み出すバイクにも自信があると言い切り、乗ってみろと勧める。そんな経験があるからこそ、僕はますますKTMが、390DUKEが好きになったんです。
ここまでKTMの肩持つなんて、オマエ、KTMの回し者だろ!!
違います!…と言っても説得力はないかも(^^;