スリッパークラッチ<導入編>

オーナーさんはご存知かと思いますが、390DUKE2015年モデルからスリッパークラッチが導入されています。
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それを知ったのはタイでの試乗会。とにかくウラヤマシイぞ、2015年モデル!が第一印象でした。ちなみに(15)250DUKE、(15)RC250には装備されていますが、(15)RC390には導入されていません。(16)には採用されると思われます。(200/125ccには採用されてなく、エンジンサイズが違うので流用もできません。恐らくバックトルクが弱いので必要ないのでしょう)

そのウラヤマシイシステムについて調べると、約5万円ですべての部品が揃うことが判明。他車用ではアフターパーツで15〜20万円ほどするスリッパークラッチが、5万円で導入できるというのは驚きです。…冷静に考えれば5万円でも十分高価なんですが、ワタクシここのところスッカリ金銭感覚が麻痺しておりますww

スリッパークラッチがどんなものか簡単に説明すると「急激なシフトダウンやミスシフトなどで過度のエンジンブレーキが発生した際に、クラッチプレートにかかる圧着力を減少させ、バックトルクを逃がしてリヤタイヤのホッピングやスリップを抑制する(カワサキNinja250説明より)もの(手抜きw)。
当初はエンジンブレーキの効きが強力大排気量車を中心に採用されていたメカニズム。それをNinja250は2015年モデルに導入しました。そのアナウンスが流れたとき「250ccにスリッパークラッチなんて過剰装備じゃね? 」とか「ヤマハの新開発250スポーツ(YZF-R25のコト)が発売されることに焦って話題作りにはしったか」などと思いました。
しかしその認識が間違っていたことを実感したのはサーキット走行でのこと。
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高速からのブレーキング時、一気にシフトダウンしても車体が安定していて怖くない
レーサーでもない私がやってもシフトダウンがキレイに決まるのです。ブレーキングが上手くなった気分ww。
これにはビックリ
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カワサキさん、効果を疑ってゴメンナサイなのでした。
250cc並列2気筒エンジン車で効果があるのだから、よりバックトルクの発生が大きい375cc単気筒に有効だというコトは容易に想像できます。

また、スリッパークラッチは回転が上がるにつれ密着度が増すという構造のため、クラッチを押し付けるスプリングを弱く設定できるクラッチ操作が軽くなるというメリットもあります。スモールデュークシリーズの中ではクラッチ操作が重いと言われる390DUKEにとっては重要なポイントです。

さっそく導入して「KTM390カップ」で効果を試したい!と考えていたのですが、パーツが長い間バックオーダーになっていて、全部が揃ったのはシリーズ戦終了後でしたww
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クラッチバスケットからクラッチ板、フリクションプレートなど丸々一式交換になりますから、パーツの量はこんな感じです。

製品は信頼性の高いFCC製!
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取り付けは次の更新でアップします!

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