遅くなりましたが、フォークオイル交換作業の様子です。
まずはフロントスタンドをアンダーブラケットの下に差し込み、前輪を浮かせます。
同時にフォーク単体にしてからだと作業しにくいフォーク上のキャップボルトを緩めておきます。
その後、トリプルクランプのボルトを緩め、フォークをていねいに下に引き抜きます。
緩めておいたキャップボルトを外すのですが、フォークスプリングのテンションがかかっていると一気に飛び出してケガをする危れがあるので、様子を見ながらゆっくり外します。
この辺の画像を撮り忘れてしまいました…スイマセン(^^;
キャップボルトを外してフォークオイルを抜きます。
写真のロッドはこの状態では抜けません。
おや、意外とキレイ。
もっと鉄粉が混ざっているかと思ったんですが、オイルは透明度を残しています。
これならもっと後で交換してもいい感じですね。
新しいフォークオイルを入れていきます。
先ほどオイルを抜く前にフォークの上からオイル面までの距離を計っていました。
それと同じ数値になるようにします。
ここでオイルシールとダストシールがインナーチューブに接触する部分にゴムを侵さないケミカルをスプレーしてみます。
その名はメタルラバー!
ブレーキキャリパーのピストンとダストシール、オイルシールが接触する部分などに吹付け、作動を向上させるのにも使っています。
これで初期作動性の向上を狙います(^^)
フォークを取り付ける時は、トルクレンチを使って正確に締め付けます。
フォークの締め付けトルクは、作動に影響する非常にデリケートな部分です。特に中に倒立フォークはオーバートルクで締め付けると動きが悪くなってしまいます。
レーサーなどでも気を使う部分ですね。
さてオイル交換の結果ですが、やはり動きが良くなったことが体感できました!
ギャップに乗り上げた時の突き上げが柔らかくなったように感じます(^^)
個人的にはメタルラバーの力が大きいと思っています。
私の390DUKEのフロントフォークは、硬いというよりも「動きはじめが渋い」ような感じがするのです。
それとストロークを有効に使っていない感じもします。
なのでスプリングのレートを変更するよりも作動性の向上や油面調整などである程度、乗りやすくできるのではないかと考えています。
この辺りは、サスペンションの専門家の意見を聞いてみたいトコロですねぇ。。